ご依頼のきっかけ
築50年程のご住宅にて、お風呂場からシロアリが出てきたとご相談を頂きました。
調査を致しましたところ、洗面所下に蟻道を発見しました。
また、基礎の鉄筋が錆びて爆裂が発生しており、そこで生じたひび割れからシロアリが侵入してしまったと考えられます。
今回の施行では、モルタル等を用いた基礎の補修に合わせて薬剤散布を行いました。
施工前
基礎部上の食害を受けている玄関框(げんかんかまち)です。
こちらが基礎部、爆裂の起きている2箇所のコンクリート表面を削った状態です。
内部で錆びが起こっているのが分かります。
爆裂とは水の侵入等によりコンクリート内部の鉄筋が錆び、膨張することで外側のコンクリートが破壊されることを指します。
施工中
基礎部の爆裂補修
錆びた鉄筋部分に防錆処理を施してから、専用モルタルで削った部分を補修していきます。
こうすることで錆びの広がりを防ぎ、低下した耐久性を元に戻します。
虫歯治療の際にも、歯を削り、菌に感染した部分を消毒してから詰め物で直しますが、そのように考えるとイメージして頂きやすいかと思います。
2箇所目も同様にまずセメントで補修します。
次にアラミド繊維という素材で補強します。
基礎補強によく用いられ、非常に劣化しにくい性質や、基礎部の耐震性向上など、強度が高いことで知られています。
ただし正確で緻密な扱いが求められるため、初心を忘れず高い注意を払って取り付けています。
アラミド繊維の上から基礎補強専用ボンドを重ね塗りし、補修が完了です。
薬剤散布
床下
床下の薬剤散布の様子です。
床下は通気が悪く、地面と隔たりがないため、シロアリにとって最も侵入しやすいスペースといえます。
住宅の底部の木材から基礎部まで全面的に散布します。
基礎と接する木材の隙間から、細いノズルで注入します。
内部を目で見ることはできませんが、流出してくる薬剤の量などを見計らい、適切な量を注入していきます。
浴室
浴室のドア枠に注入している様子です。
シロアリが出ていた箇所ですので決して再発のないよう慎重に行います。
湿気の溜まりやすいお風呂場はどうしても発生リスクが高い場所です。
ドア枠などに異常が起こっていないかなど、定期的なチェックをおすすめ致します。
玄関・戸周辺
ドア枠、玄関框周辺にも注入します。
食害の穴から注入するのは勿論のこと、どの箇所がより効率的に駆除できるか、しっかり考えながら行う必要があります。
外観を損なわないごく小さな穴を開け、外壁や床材内部にも行きわたらせます。
参考サイト▷雨漏りとシロアリの関係は?原因と予防方法を解説
完工
以上で完工です。
今回の施行期間は1日です。
担当者のコメント
まず基礎部の損傷を補修してシロアリの侵入経路を塞ぎ、薬剤散布で寄り付かないよう予防いたしました。
湿気が溜まる風通しの悪い場所をシロアリは好みます。
J-Lifeではお客様のご不安をいち早く取り除けますよう、現地調査からお見積もり作成まで、無料で承ります。
「シロアリかどうかはまだ確実じゃない」という方でも、怪しい羽虫を見かけたり、異変を感じたらまずはご相談くださいませ。
公式サイト▷泉佐野市にて床下基礎補強とシロアリ被害材補修
公式サイト▷J-Lifeについて